今、スマトラ沖地震による津波で15万人を越える犠牲者がでている。
和歌山県湯浅町の深専寺にある県文化財の「大地震津波心得の記」の碑。
安政元年(1854)に発生した安政の東海地震(M8.4)と、その32時間後に襲った安政の南海地震(M8.4)のとき、一人の老人が津波が襲ってくると予感し、収穫した大切な稲に火を放って人を集め、多くの村人を救った感動の物語がある。
戦前から戦後にかけての国定教科書に採用され、私も習った一人です。
その教訓を元に、津波に対する心得を記した碑である。
津波の犠牲者を祀る供養碑は多くあるが、津波に対する心得を記した碑は珍しいと思う。(ミノルタ303si)