写真は高知県室戸市吉良川町の町並です。
撮影したのは平成12年(2000)5月です。フイルムで撮影しています。平成9年に国の「重伝建」に選定された町並です。
吉良川は備長炭の産業で栄えたといわれている。明治時代に入り木炭の需要が増え、明治10年頃から吉良川で木炭の生産が始まった。日本の代表的な備長炭の生産地となった。海路京阪神へ移出され、帰路には日用品などの雑貨を積みかえった。
こうした備長炭の廻船交易によって吉良川に繁栄がもたらされ、人々は競って家を建て直した。吉良川の伝統的建造物も殆どが明治から大正にかけて建築された家屋である。
吉良川の商家の建物は中2階建て、切り妻造り、平入り、桟瓦葺で、漆喰塗り込めの虫籠窓、水切り瓦を備えたものである。外壁については、下見板張り、漆喰で壁を塗り込め水切り瓦を付けたもの、 マナコ壁にしたもの、妻側の壁にレンガを使用したものなど多彩を極める町並である。
15年も前の写真。今はどうなっているのでしょうね。重伝建に選定されているので、この写真よりもきれいに整備されているだろうが、綺麗になり過ぎると古い町並というより博物館の様相になるので!!