このレンズは1960年頃のキャノン製のレンズで、50mm F1.8 のレンズです。
今でも透明でクリアーなレンズは結構高額で取引されています。でもこのレンズには前が見えない程カビが繁殖していました。後玉の前の部分など一面全部ギッシリとカビが覆っていました。コ―テイング層がおいしいのでしょうね。
こうなると、レンズクリアー液もオキシドールも全く太刀打ちできません。
このままではレンズが使えませんので、レンズを分解して、カビの発生したガラスレンズを取り出し、研磨するのです。
カビを削り取り、そこそこ綺麗になりました。しかしこのような状態になるには、まだ他にもカビの発生が散見できます。酷い所は取り除きましたが、ガラスレンズを接着したバルサム内のカビは手の施しようがありません。
あれやこれやでまあまあと組み立てたレンズです。
明日にでも撮影をします。フレアも少なくて上手く写っていると良いのですがね。