ボチボチ進めている土蔵内の整理で、親が仕舞ったこんなものが見つかりました。
大きな釜です。最後に使ったのももう50年以上前になるでしょう。
春・秋のお祭りや正月と寒の餅といって一年間の「オカキ」や「あられ」を作る時に、もち米を蒸すときに使う釜です。
この釜に合わせて「へっつい」を造って、そこでこの釜に水を入れて薪でお湯を沸かして、この釜の上に乗せたセイロでもち米を蒸すのです。
このための「へっつい」が特別に造られていました。通常使う小さな釜や鍋はカンテキと云われるコンロでの煮炊ものでした。
でも、鍋や釜が、ましてこんな大きな釜が土蔵から出てくるのは。
一般に土蔵には宝物や貴重品が収められていると思われていますが、我が家ではあまり役に立たないものの収納場所だったようです。
縁にあるのは大きさ見本の私の携帯電話です。